こんにちは。Toshi(トシ)です。
もし、今後死ぬまでネットを使うな!
と言われたらあなたは耐えられますか?
多くの人が「NO」と答えるでしょう!?
それならネットを使えなくなる代わりに3億円くれるとしたら・・・
どうでしょうか!?
私は3億円くれると言っても断ってネットを使うことを選ぶでしょう。
なぜなら、今後何をするにもネットが必要になるからです。
いくら3億円あっても日常生活のほとんどがネットと接続していたら3億円の使い道がだいぶ狭まってしまいます。
それって3億円をタンスにしまっているのと同じですよね。
だったらネットを使えるほうがいいだろうと考えます。
人はダメだと禁止されると、それをしたくて、したくてしょうがなくなります。
そこで、このページでは
・なぜ人はダメなことをしてしまうのか
・どうすればダメなことをしなくなるのか
このような内容でおおくりします。
目次
私たちは見えない何かに縛られている
世の中には法律的、道徳的に禁止されているものがたくさんあります。
私たちは国や人が作った枠組みの中で生きています。
そういう意味では自由に見えて制限があるとも言えますね。
鳥は空をどこまでも果てしなく飛んでいくことができますが、私たち人間は見えない壁の中で自由に飛んでいるに過ぎません。
たとえば、
夫婦という枠をひとつとってみても、夫婦になったら貞操は守らなければならないという道徳の壁の中で生きていくことになります。
その枠組みで収まらなくなり、夫・妻以外の誰かと関係を持ってしまったとき「不倫」となります。
しかし、縛っているのは法律や道徳だけではありません。
自分自身が自分のことを縛ってしまうこともあります。
縛っているのは自分
自分を縛っているものに自分で決めたルールがあります。
・ダイエット中だから3時のおやつは食べない
・タバコ税を払いたくないから禁煙する
しかし、人は縛れば縛られるほど、それを破りたいという欲求にかられます。
ドMの人はナワで縛られるのは好きかもしれません。
しかし、規則に縛られるのは好きじゃありませんよね。
人の心はゴムと同じなので押せば同じ力で跳ね返そうとします。
感情を押し殺そうとしてもどこかで漏れてしまうのと同じです。
だから
・禁止されると禁止を破りたい
・ダメだと言われるとやりたくなる
このような心理が働くのです。
このような心理現象を「カリギュラ効果」と呼びます。


カリギュラ効果とは
メモ
カリギュラ効果とは、禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことをいう
1980年ローマ帝国の皇帝カリグラをモデルにした映画『カリギュラ』が公開されました。
しかし、内容が過激だったためボストンなどの一部地域で公開禁止になりました。
するとボストン市民を中心に『カリギュラ』をみたい人が多くなり、世間で話題になったというエピソードにちなんだものです。
ちなみに、当初は「ボストンでは禁止」という慣用句でした。
最近で言えば映画「カメラを止めるな」も似たような感じかもしれません。
「カメラを止めるな」は当初6日間限定というかなり小さい規模からスタートし、見た人がSNSで面白いと発信し「観たい観たい」という人が映画館に押し寄せて規模がどんどん拡大していきました。
私たちはこのように禁止されるとそれをしたくなる欲求が働くことを知っておかなければなりません。
禁止されたものをしたくなったときの対応策
不倫にしろ、ダイエット中の間食にしろ、禁煙にしろ、
禁止されたものがしたくなったとき、本当にそれがしたいのか深く自問自答してみることです。
不倫の場合
たとえば、あなたが不倫をしているとします。
あなたは相手のことが好きで好きでたまらないから不倫をしている、きっとそう思うでしょう。
だとするならば、仮にもう2.3人不倫相手を増やしたとしてもあなたが好きなのは最初の不倫相手となるはずです。
しかし、実際に他の人と不倫してみたら実は最初の相手のことがそれほど好きじゃないことに気がつくかもしれません。
その場合、あなたが求めていたのは不倫相手ではなく禁止された相手との関係性だったということになります。
ダイエットの場合
ダイエットの場合はもっと深く思考してみる必要があります。
ダイエットをする人は概ね何かしらの目的意識を持っています。
たとえば
・彼氏を作りたい
・可愛いと言われたい
この場合、果たしてダイエットをすることが、本当に自分の目的を達成できるものなのか考えるのが先決です。
たとえば、彼氏を作るだけなら男性との出会いの回数を増やしたほうが目的を達成しやすいかもしれません。
可愛いと言われたいならダイエットよりもメイクの勉強や髪形をオシャレにしたほうが効果が高いかもしれません。
今よりもウエストの細いズボンを履きたいという目的なら、身体を細くするしかないのでダイエットは必要になるでしょう。
その場合でも、間食をしたらそのぶん運動でカロリーを消費するればいいという考え方もできます。

しかし、そうとも限りません。
というのも逆に運動をせずに間食を抜いただけでは効率的に痩せることができないからです。
それなら、ある程度の間食を認め、そのぶんジムで汗をかいたほうが結局はダイエット効果は高かったりします。
ジムに行くことが習慣化できれば次第に痩せていくでしょう。
人は結果が目に見えてるとモチベーションが高まっていきます。
するとさらに痩せることが楽しくなって気づいたら間食もやめられていたというよいループを作ることができます。
すなわち、この人にとっては間食を抜くことよりもジムに行く習慣化を身につけることのほうが痩せることには効果的だったということになります。
このようにダイエットひとつとっても目的によって、本当にそれ(間食)を禁止すべきなのかどうか考える必要があるのです。
カリギュラという悪魔の正体を知れば効果は消える
人は禁止されると無性にそれをしたくなる生き物です。
・見たい
・知りたい
・体験したい
という未知のものへの探求心が働くからです。
今日まで「科学・学問・医学」がここまで発展できたのは人の探求心のおかげです。
「見たい、知りたい、体験したい」というのは人の本能に近いものがあります。
それを無理やり押し殺そうとすると
心にカリギュラという悪魔があらわれ

と、囁いてきます。
多くの人はこの悪魔のささやきを自分のうちなるものの声だと勘違いしています。
しかし、
いま自分は禁止事項に触れているから禁止を破りたくなっているだけだ
これは自分がしたいと思ったことじゃなくカリギュラの悪魔がそう思わせている幻想なんだ!
と気づけることができればカリギュラの効果は発動しなくなります。
催眠術師は相手に催眠術師だとバレると催眠術がかけにくくなりなります。
詐欺師は相手に詐欺師だとバレると詐欺はできません。
心理効果も同様に自分に心理効果が発生していると自覚できれば、その心理効果の力を弱めることができます。
いつの時代でも悪魔はその正体を見破られると、その能力は消滅してしまうものなのです。